2020年3月31日の食薬区分改正で注目すべき成分は「テフ」、そして「NMN」
厚生労働省は昨年の2020年3月31日付で、各都道府県をはじめとする関係各所へ「食薬区分における成分本質(原材料)の取り扱いの例示」との通知を行いました。
この改正では、「エンベリア(果実)」「カイコウズ(全草)」「カンレンボク(全草)」「クジチョウ(全草)」などの植物由来物等の11の成分本質(原材料)が、「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト」に加えられました。
また、「テフ(果実)」「ヒルガオ(地上部)」「ニコチンアミドリボシドクロライド(NR)」「β-ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)」の4つの成分本質(原材料)が、「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質(原材料)リスト」に追加されています。
中でも注目すべきはやはり「テフ」と「NMN」の2つです。
この改正により、テフとNMNに関する製品は日本国内でのさらなる展開が期待されることになりました。
テフは元々、エチオピア周辺等ごく限られた地域で食べられている穀物でしたが、現在では欧米をはじめ世界の様々な国でスーパーフードとして広まっています。
GI値が低く、グルテンフリーで栄養価が高いだけでなく、たんぱく質やミネラル・ビタミン類等も多く含んでいるのがその理由です。
日本では2016年頃より徐々に話題に上がるようになりました。
このテフを摂取する場合、食材として使用し食事の中で摂るのが基本です。
テフを使用するエチオピアの食事、クレープのような料理「インジェラ」をはじめ、他の穀物粉と混ぜて焼き菓子や揚げ物等として食べることもできます。
そしてNMNはビタミンB3郡の中に含まれるβニコチンアミドモノヌクレオチドという物質であり、もともとあらゆる生物の細胞に存在しています。
体内で自然に組成する物質ですが、加齢に伴い体内でNMNの生産能力が減退する傾向にあることから、意識的にNMNを摂取する必要があるのです。
NMNを取り入れる場合、サプリメントとして摂取する、もしくはコスメとして肌に塗る、点滴などの方法がありますが、やはり一番手軽なのはサプリメントとしての経口摂取か化粧品としての使用でしょう。
NMNに関しては近年さらに研究が進み、いろいろな事が分かってきました。
やはり今年注目される健康食品分野では、NMNがその筆頭と言っても過言ではないはずです。
特に「慶応義塾大学医学部」より発表されるプレスリリースはNMNの研究の中でもより注目を集めています。
新しい情報が随時更新されていますので、最新の研究を知りたい方は、ぜひそちらをチェックしてみてはいかがでしょうか。
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