オールインワン美容液のメリットは?選び方や使い方のコツを解説

オールインワン美容液は、手軽にスキンケアができることから幅広い世代に支持されているアイテムです。
しかし、実際に使用した方のなかには「思ったほど実感が得られなかった」と感じるケースもあります。
その原因は、製品の特性や使い方を十分に理解していないことにあるかもしれません。
そこで、本記事ではオールインワン美容液のメリットや、自分に合ったアイテムの選び方、さらに使い方のポイントを解説します。
スキンケアの時間を短縮しながら、健やかな肌を目指したい方の参考になれば幸いです。
オールインワン美容液とは
オールインワン美容液とは、複数のスキンケア用品の機能をひとつにまとめたアイテムです。
製品によって特徴は異なりますが、主に以下のような機能を備えています。
• 化粧水
• 美容液
• 乳液
• クリーム
• ナイトパック
• 日焼け止め
• 化粧下地
このように、1つのアイテムで複数の役割を果たせるため、スキンケアの時間を大幅に短縮できるのが特徴です。
オールインワン美容液のメリット
オールインワン美容液には、さまざまなメリットがあります。
ここでは、代表的なものを順番に紹介します。
・時短でスキンケアできる
オールインワン美容液の最大のメリットは、手間をかけずに短時間でスキンケアが完了することです。
慌ただしい朝や、仕事や家事で疲れた夜でも、ワンステップでお手入れができるので、無理なく継続できるのが魅力です。
これまでスキンケアにあまり時間をかけられなかった方や、これからスキンケアを始めたい初心者にもおすすめ。
効率よく肌を整えたい方にぴったりなアイテムといえます。
・肌への刺激を軽減できる
スキンケアの工程が多くなるほど、手やコットンで肌に触れる回数も増えます。
そうした摩擦や刺激が、肌へダメージを与える原因になることも。
また、肌が敏感になっているときは、シンプルなケアの方が負担をかけないケースもあるでしょう。
オールインワン美容液であれば、複数のアイテムを重ね塗りする必要がありません。
肌への負担も最小限にできるため、お手入れによって肌荒れを起こすリスクを減らすことができます。
・メイク崩れをしにくい
スキンケア後に油分や水分が多すぎると、メイクが崩れやすくなることがあります。
オールインワン美容液は、化粧水・乳液・クリームを塗る工程が一度で済むので、スキンケア後の肌に余分な油分や水分が残りにくいのが特徴です。
結果として肌表面のベタつきが抑えられ、メイク崩れを起こしにくくなります。
ただし、乾燥肌の方が水分や油分の少ないタイプを選ぶと、かえってメイクが崩れる原因になることも。
自分の肌の状態を見極めたうえで、適したものを使うのが重要です。
・スキンケア用品の管理がしやすくなる
オールインワン美容液は、複数の機能をひとつにまとめたアイテムです。
そのため、いくつもアイテムをそろえる必要がなく「化粧水だけ切らしてしまった」「乳液を買い忘れてしまった」といった事態を防ぎやすくなります。
また、必要なアイテムが一つで済むため、収納スペースもほとんどとられません。
洗面台やドレッサーまわりがすっきりと整うため「ストックの場所が分からず、新しいものを買ってしまった」といったミスも減り、無駄な出費も抑えられます。
オールインワン美容液のデメリット
手軽に使えるオールインワン美容液ですが、メリットだけではありません。
続いては、主なデメリットを紹介します。
・水分と油分の調節が難しい
基礎化粧品には、それぞれ役割があります。
たとえば、化粧水は水分を与え、乳液は油分を与えつつ水分を閉じ込めるアイテムです。
オールインワン美容液はこれらの機能をひとつで補えますが、特定の機能に特化しているわけではありません。
複数のアイテムがある場合、肌の状態に応じてそれぞれの量を調節して対応できます。
しかし、オールインワン美容液ではそのような対応をしにくいのがデメリットといえるでしょう。
・肌に合わない場合の原因が分かりにくい
肌は、日々の環境や体調によって、必要な成分が変わります。
特定の成分が合わないと、赤みやかゆみなどの肌トラブルが起こることも。
オールインワン美容液は、複数の成分や機能がひとつにまとまっています。
そのため、肌トラブルが起きても、原因を特定しにくいというデメリットがあります。
また、成分を突き止めても、それだけを取り除くことはできません。
手軽に使える反面、肌トラブル発生時の対処が難しいという側面もあるのです。
・水分を閉じ込める効果が低いことがある
オールインワン美容液には、さまざまなタイプがあります。
油分が少ないタイプは、肌から水分が逃げやすい傾向にあり、状況に応じて化粧水をプラスする必要が出てきます。
一方で、クリームタイプは油分が多いのでしっとり感はありますが、ベタつきやすさを感じやすいです。
自分の肌に必要なのは水分なのか油分なのか、しっかりと見極めたうえで、適切な製品を選ぶのが大切です。
オールインワン美容液の選び方
デメリットを理解したうえで、自分に合ったオールインワン美容液を選べば、その影響を抑えることができます。
ここでは、購入時にチェックしておきたいポイントを解説します。
・使うシーンで役立つ機能があるか
一口にオールインワン美容液といっても、使うタイミングによって求められることは異なります。
たとえば、朝のスキンケアには、日焼け止めや化粧下地としての機能があると便利です。
就寝前には、日中の紫外線や乾燥で失われたうるおいを補うため、保湿成分がしっかり含まれているタイプが適しています。
どのようなシーンで使いたいのか、どんな機能があると便利かを意識して選ぶと、より満足度の高いアイテムを選択できます。
・肌タイプに合っているか
スキンケアは、自分の肌に合ったアイテムを選ぶことが基本です。
肌質に合わせて選ぶことで、オールインワン美容液の良さをより実感しやすくなります。
以下では、肌質ごとのおすすめのタイプを紹介します。
・油分が多く、水分が不足しがちな脂性肌 … 水分が多く、軽い使い心地のジェルタイプ
・油分も水分も不足しがちな乾燥肌 … どちらも補給できるジェルやクリームタイプ
・刺激に弱い敏感肌 … 刺激の少ない成分で作られたタイプや、アレルギーテスト済みのもの
・部位によって脂性肌・乾燥肌に分かれる混合肌 … 保湿力が高くべたつきにくいジェルタイプ
どんなに高機能なアイテムでも、肌に合わなければ十分なメリットは得られません。
まずは自分の肌質を見極めて、それに適したタイプを選びましょう。
・肌悩みにアプローチする成分が入っているか
肌質と同じくらい大切なのが、含まれている成分です。
オールインワン美容液には、保湿やエイジングケアなど、目的に応じたさまざまな成分が配合されています。
たとえば、保湿を重視したいならヒアルロン酸・セラミド・グリセリンが含まれている製品がおすすめです。
これらは肌のハリや弾力に関わる成分のため、乾燥が気になる肌に適しています。
加齢による肌の変化が気になるなら、NMN・レチノール誘導体・ナイアシンアミドなどが配合された製品がぴったりです。
中でもビタミンB3の一種であるNMNは、近年、加齢研究や生物学の分野で注目されています。
エイジングケアを意識している方にとって、とても心強い成分といえます。
・テクスチャーは自分好みか
もうひとつの注目すべきポイントが、テクスチャー(使い心地)です。
オールインワン美容液にはジェルやクリームタイプだけでなく、ローションや美容液タイプもあります。
ジェルやローションタイプは、みずみずしく、肌になじみやすいのが特徴です。
一方で、油分を多く含むゲルタイプやクリームタイプは、しっとりとした使い心地で、乾燥しやすい季節や夜のケアに適しています。
肌質や求める機能に合わせることはもちろんですが、使用時に心地よいと感じるテクスチャーを選ぶことも大切です。
毎日のスキンケアが楽しくなり、習慣化しやすくなるでしょう。
オールインワン美容液を上手く使うポイント
自分に合うアイテムを見つけても、正しい使い方を意識しなければ本来の機能を十分に発揮できません。
ここでは、毎日のケアで心がけたいポイントを解説します。
・適量を守る
スキンケアでは、使用する量も大切な要素です。
少なすぎると実感が得られにくく、多すぎるとベタつきやメイク崩れの原因になります。
多くの製品には、パッケージに推奨量が記載されています。
まずは、記載された量を目安に使用しましょう。
乾燥が気になるときや特にケアしたい部分があるときは、顔全体に適量を塗布したあと、少量を重ね塗りするのがおすすめです。
・こすらずやさしくなじませる
肌を強くこすると、摩擦によってダメージを受けてしまうことがあります。
額・両頬・鼻・顎に少量ずつ美容液をのせたら、内側から外側へ向かってやさしく広げるようになじませましょう。
全体になじませたら、手のひらで包み込むようにハンドプレスします。
刺激を与えずに成分の浸透を助けられるほか、肌のコンディションも確認することができます。
・必要に応じてほかのアイテムと組み合わせる
オールインワン美容液は1本だけでもスキンケアを完結できますが、肌の状態によっては他のアイテムをプラスするのも効果的です。
たとえば、乾燥が気になる場合は、化粧水を使ったあとにオールインワン美容液を使うと、水分が逃げにくくなります。
また、肌の調子を整えるためには、体の外側だけでなく内側からもケアをしていくことが重要です。
バランスのとれた食事や十分な睡眠を心がけ、肌のコンディションを整えていきましょう。
まとめ
オールインワン美容液は、忙しい現代人のライフスタイルに寄り添いながら、手軽なスキンケアが実現できるアイテムです。
ケア時間を短縮できるほか、肌への刺激を軽減できたり、スキンケア用品の管理がしやすくなったりするメリットがあります。
ただし、十分な機能を引き出すためには、肌質に適した製品選びと正しい使い方が重要です。
必要に応じて他のアイテムと組み合わせると、肌の状態に合わせたケアがしやすくなります。
オールインワン美容液を上手に活用しながら、健やかな肌を育てていきましょう。

