煎茶に含まれるカテキンとは?成分の概要や取り入れ方を紹介

煎茶には、カテキンの成分が含まれています。
植物に含まれるファイトケミカルの一種であるカテキンは、苦味や渋味を構成する成分として知られます。
健康意識の高い方の中には、カテキンに関心を持っている方もいるでしょう。
手軽にカテキンを日常生活に取り入れたい場合、選択肢として挙げられるのが自宅で簡単に作れる煎茶です。
この記事では、煎茶とカテキンの関係について解説します。
カテキンがファイトケミカルの一種であることを整理すると、含有される食品の代表例や味の特徴とあわせて理解しやすくなります。
また、カテキンを取り入れたい方は、煎茶の基本的な作り方も参考にしてください。
煎茶に含まれるカテキンとは?まず押さえたい基本

煎茶には、苦味や渋味に関わる成分として「カテキン」が含まれています。
カテキンという名称を聞いたことがあっても、どのような成分なのか、ほかの成分とどう関係しているのかまでは整理できていない方もいるでしょう。
ここでは、カテキンがどのような分類に位置づけられる成分なのかを確認していきます。
■カテキンは「ポリフェノール」の一種
カテキンは、苦味や渋味を構成する成分である「ポリフェノール」の一種です。
また、ポリフェノールは「ファイトケミカル」の代表例として挙げられる成分です。
ファイトケミカルは植物に含まれる成分の総称で、植物の味や風味に関係します。
■煎茶の渋味に関わる成分
煎茶に含まれる苦味や渋味は、カテキンに由来するものです。
カテキンには複数の種類があり、代表例としてエピカテキンやエピガロカテキンなどが挙げられます。
煎茶の味わいは、お湯の温度や抽出時間によっても変化します。
高温では渋味や苦味が出やすく、低めの温度ではまろやかな味わいになりやすい点が特徴です。
煎茶でカテキンを取り入れるときの考え方
煎茶は、手軽にカテキンを取り入れる方法の一つです。
このとき重要なのは、無理のない範囲で習慣化する意識です。
ここでは、日常の食生活に加えるコツを紹介します。
■カテキンだけに偏らず食事全体で考える
まずは、カテキンだけにこだわらないようにしましょう。
カテキンは、数多く存在するファイトケミカルの一種として捉えることが大切です。
カテキン以外にも、身近な食材からさまざまなファイトケミカルの成分を取り入れられます。
特定の成分に偏りすぎず、食事の中でさまざまな食材をバランスよく取り入れる意識を持ちましょう。
■継続しやすい形で取り入れることが重要
食生活にカテキンを取り入れる際は、習慣化の意識が重要です。
一度に多量を取り入れるのではなく、食事や水分補給の場面など、日々のルーティンに合わせて適量を取り入れると無理なく継続しやすくなります。
生活習慣の中にカテキンが自然に含まれると理想的でしょう。
煎茶でカテキンを取り入れやすくする飲み方

温度や濃度に応じて味わいを変えられる点が煎茶の特徴です。
例えば渋味が出やすい抽出方法を選ぶと、渋味や苦味を感じやすい味わいになります。
抽出の仕方と味わいの関係を押さえましょう。
■抽出温度で味わいが変わる理由
煎茶は抽出温度に応じて味わいが変化します。
一般に、高温(90℃以上)で抽出すると苦味や渋味が強くなり、低温(50〜60℃)で抽出すると甘みが出やすくなります。
カテキンには高温で溶け出しやすい性質があるため、熱湯で抽出するとカテキン由来の苦味や渋味を感じやすくなります。
■「濃く出す」「薄く出す」という考え方
一度に使用する茶葉や湯の量によって、煎茶の濃度は変化します。
高温にして抽出時間を長めにすると、苦味や渋味が出やすく濃い味わいになります。
一方、味が濃すぎると飲みにくくなる場合もあるため、食事との組み合わせや好みの味わいに応じて濃度を調節するとよいでしょう。
■日常に取り入れやすい飲み方の工夫
煎茶は日常的に取り入れやすく、カテキンを含む身近な飲み物の一つです。
まずは自宅での食事と合わせることで、毎日煎茶を飲む習慣を持てるようになります。
加えて、間食時も組み込みやすいタイミングです。
煎茶は和菓子と相性が良く、美味しくいただくことができます。
外出先でも、水筒などを持ち歩けば水分補給の際に煎茶を飲めるでしょう。
煎茶の基本的な淹れ方

煎茶でカテキンを楽しみたい方に、淹れ方を具体的に解説します。
急須で入れる基本の方法が理解できれば、自宅でいつでも煎茶を楽しめます。
また、忙しい方向けの手軽な方法も紹介します。
お好みに合わせて、味の調整も試してみましょう。
■基本の淹れ方(急須)

急須、茶葉、お湯の3つがあれば煎茶を入れられます。
1人あたりの分量は、茶葉が約2g(ティースプーン1杯)、お湯が約100mlです。
適温は70℃〜80℃程度ですが、一度湯呑みに移して少し温度を下げる方法もあります。
抽出時間の基本は30~60秒ですが、こちらも好みに応じたアレンジが可能です。
■手軽に取り入れる方法(ティーバッグ・ペットボトル)

急須が自宅にない方や、忙しいときにお茶を用意したい方には、ティーバッグを使う方法があります。
カップにティーバッグ1個を入れ、お湯を注ぐだけで一杯分の煎茶を用意できます。
どうしても時間がない場合は市販のペットボトル飲料での代用も可能です。
■味わいを調整するポイント

煎茶の味わいはお湯の温度と抽出時間で調整できます。
高温や長時間の条件で抽出した煎茶は、カテキン由来の苦味と濃さが出やすくなります。
一方、低温や短時間の条件下では、まろやかな甘みが引き立ちます。
好みに合う継続しやすい味わいを探しましょう。
煎茶と他の緑茶の違い
ここまで煎茶について紹介しました。
煎茶は緑茶の一種であり、その他には玉露や番茶などの種類があります。
以下では、それぞれの味わいや性質の違いを比較します。
■煎茶・玉露・番茶の違い
緑茶は、栽培方法や使用する茶葉によって特徴が異なります。
例えば煎茶は、茶葉を蒸して揉み、乾燥させる製法によって作られる緑茶です。
玉露は、日光を遮断して栽培する製法で育てられます。
番茶にはさまざまな種類がありますが、一番目に摘み取った茶葉よりも遅れて育った茶葉を用いるものがその代表例です。
■成分や味わいの違いは何で決まる?
緑茶の製法は、成分と味わいに違いを与えます。
例えば、煎茶と玉露の間に存在する大きな違いは「日照条件」です。
光を遮って栽培される玉露は、煎茶とは成分バランスや味わいに違いが出やすいとされています。
茶葉ごとの特徴に加えて、お湯の温度や抽出時間などの条件を調整することで、味わいをさらに変化させられます。
ファイトケミカルの一例としてカテキンを捉える

カテキンは、数あるファイトケミカルのうちの一つです。
煎茶に含まれる成分でもありますが、特定の成分だけに注目するのではなく、さまざまな食品との関係を含め整理することが重要です。
■カテキンは数ある成分の一つ
ファイトケミカルの種類は、未発見のものも含め1万種類以上にも及ぶと言われます。
カテキンはあくまでもそのうちの1種類です。
そのため、さまざまな食品をバランス良く取り入れるためには、カテキンに限らずほかの食品にも目を向けることが求められます。
なお、カテキンは煎茶以外に、カカオ類やリンゴからも取り入れられます。
さまざまな食品に関心を持つことで、食品選びの幅を広げましょう。
■食品ごとの成分を知ると選び方が広がる
ファイトケミカルは、「成分の分類」と「含まれる食品」を組み合わせて整理すると理解しやすくなります。
煎茶にカテキンが含まれるように、トマトにはリコピン、ニンジンにはカロテンが含まれます。
食品ごとの特徴を知ることで、毎日の買い物や食事で食材を選びやすくなるでしょう。
まとめ
この記事では、煎茶に含まれるカテキンの概要や、取り入れ方について解説しました。
カテキンとはポリフェノール類の一種であり、さらに大枠ではファイトケミカルの成分に含まれます。
カテキンを日常の食生活に取り入れたい場合は、手軽に入れられる煎茶を試すのも一つの方法です。
急須をお持ちの方は茶葉から抽出して簡単に用意できます。
抽出方法によって味わいや濃さを変えられるので、煎茶を飲むシーンや好みに合わせたアレンジが可能です。
また、毎日抽出する時間を取れない方は、ティーバッグや既製品のお茶で代用することもできます。
煎茶は身近な食品であり、入手のハードルも低いため日常に取り入れやすい飲み物の一つです。
他のファイトケミカルにも目を向けながら、さまざまな食品との組み合わせを意識してみましょう。

執筆者・監修者
株式会社CloudNine
代表取締役 島本 倖伸氏
真の健康と美しさを目指す企業として、株式会社CloudNineを創業。NMNの食薬区分の改正に合わせて、同年6月にいち早くNMNサプリメントを発売し、累計出荷本数は30万本以上にのぼる。国内におけるNMNのリーディングカンパニーの一社として、数多くの臨床研究に積極的に取り組む。
NMNサプリメントにおいて日本初の機能性表示食品となったサプリメントや、スキンケアのオールインワンジェルなどの「Refeelasシリーズ」を展開。さらに、ファイトケミカルサプリメント「PHYTOS LIFE VALUE」の開発・販売を通じて、健康維持の観点から注目されるファイトケミカルの研究と普及にも力を注ぐ。
NMNを一過性のブームではなく文化として定着させるべく臨床研究を重ねるとともに、ファイトケミカルの分野においても研究を続けている。


